ブログ : 先か後か?我が家はどっちだ? blog
外壁がサイディングならシーリングの打ち替えが重要工程!上塗りにより先に打ち替える「先打ち工法」塗装後に打つ「後打ち工法」と適した工程で施工するのが長持ちさせる秘訣です。
圧倒的に多いのが「先打ち工法」
足場をかけて高圧洗浄を行い乾燥させてからまず劣化シーリングの撤去を行います。(ボード間の目地、サッシ回り、付帯部の破風板継ぎ目など)
雨漏りしている場合は洗浄前に打ち替える場合もあります。
劣化シーリング撤去後、新たなシーリング材を充填するためマスキングテープをピシッと直線で貼っていきます。
3点密着と2点密着
次に密着させるための専用プライマーを細い刷毛で塗っていきます。この時の注意点は外壁の両側面にのみプライマーを塗ることです。写真の目地部の青い部分に塗ってしまうと3点密着といって風や地震や振動時に隙間ができたり不具合が発生する可能性が高まるので絶対に両側面のみ塗り2点密着させるのが正しい施工方法です。
プライマー乾燥後にコーキング充填作業になるのですがシーリングにもグレードがあるんです!当社が採用しているのは「アステックシール4000」
アステックシール4000の5つの特長
塗膜保護なしでも20年以上持つ高耐久!!先打ち工法で発生しやすい塗膜の剥離や目地の汚染など抑制
防水性と柔軟性で、目地やサッシ回りからの水の侵入を防ぎ、家を守ってくれます。
外壁材の隙間をしっかりと埋めることで家の劣化の要因となる、目地からの水の侵入を抑制します。
振動や気温・湿気による外壁材の収縮(目地幅の変動)に追随することで防水性を損なうシーリング材のひび割れや破断の発生を抑制します。
促進耐候性試験においてアステックシール4000は20年以上の耐候性が確認されております。
モジュラスとは、弾性のあるものに引っ張り力や圧縮力が加わったときに、元に戻ろうとする力のことです。サイディングは温度変化で膨張・収縮するため、動きに合わせて伸びたり縮んだりしやすい低モジュラスのシーリング材が最適で目地からの剥離や破断を抑制できます。
ブリードとは、シーリング材に柔軟性を出すために配合された可塑剤が漏出することで塗料にべたつきが発生する現象です。ブリード部にゴミや埃が付着することで塗膜表面に汚れが発生し美観を損ねます。ノンブリードタイプなら可塑剤が漏出しにくくて柔軟性の維持だけでなく、美観の維持にもつながります。
外壁塗装のお見積もりを取ったら上塗り材にばかり気になりがちですが下地のシーリングの性能やグレードもしっかりと業者に確認するようにしましょうね!!
当社塗装現場~淡路市~ 使用する上塗り
こちらのお宅様は2種類のサイディングボードが張り分けられていまして上壁は超低汚染リファインシリーズ、下の意匠性ボードをスーパーSDクリヤーシリーズで塗り替える現場なのですが、上壁が先の「先打ち工法」で下壁はクリヤー塗装ですので「後打ち工法」。クリヤー塗装の場合は絶対に後打ち工法になります。先打ちしクリヤー塗装で仕上げてしまうと目地部に割れなど不具合が出ます。厄介なのはクリヤーだけに割れてもわかりにくいんです・・・。無知な業者に不運にも依頼してしまったなら不具合のリスク説明もないまま先打ちで施工されたら大変ですのでクリヤー塗装の場合も業者にしっかりと「先か後か」必ずお聞きしてくださいね。後打ちですので当然に塗膜の保護がありません。だから耐久性のある長持ちするシーリングを選ばなければなりません。
当社がクリヤー塗装時に採用しているシーリング材はシャープ化学工業株式会社製「シャーピー高耐候NB‐LM」
特長は低モジュラス・ノンブリード・長持ち20年以上!!
①初期目地幅で50度の温水に24時間+80℃で加熱し20%圧縮を168時間+零下20℃冷却し20%拡大し24時間
上記サイクルを2回行います。
②目地幅の拡大・圧縮繰り返し試験
±20%を2000回
JISA5758・JISA1439耐久性試験
①の試験後②を行い、異常がなければ合格。