ブログ : 「たった5年で剥がれてきた」なんて事にならないためにしっておいてほしい知識~モニエル瓦~ blog
そろそろモニエル瓦の塗装を検討しているけど全く知識がないし業者任せにするのも心配なんて悩みありませんか?
モニエル瓦の特徴
モニエル瓦とは、ヨーロッパ発祥のセメント瓦の一種です。セメントと川砂を混ぜて作られる「乾式コンクリート瓦」のことです。主な成分がセメントであるため塗装しないと瓦自体に防水性はありません。
もにえる瓦はセメント瓦の一種ですが、瓦表面の処理が特殊なため通常のセメント瓦とは少し違うんです。成形されたモニエル瓦には「スラリー層」という特殊なセメントの着色剤が厚めに塗られてまして、さらにその上にアクリル樹脂系のクリヤー塗料で覆って完成されてます。
施工性がよく断熱性や耐震性にも優れる有能なモニエル瓦なんですが「塗装する」となるとたくさんの屋根材の中でも圧倒的に厄介な屋根材と言われてます。
下の屋根材がモニエル瓦です。
※兵庫県南あわじ市の当社塗装現場写真です。屋根には大量のコケが繁殖しており美観が損なわれてます。モニエル瓦の場合、写真の様に大量のコケが発生するケースが多いです。
モニエル瓦の見分け方
指先に注目です!写真の様に瓦小口がデコボコしてるのがモニエル瓦です。
塗装前に「スラリー層」を取り除かないと数年で塗膜がボロボロと剥がれます。
モニエル瓦を塗装する場合は、スラリー層を高圧洗浄できれいに洗い流してから塗装を行う必要があります。
もし、スラリー層が残った状態で通常工程の3回塗りで仕上げてしまったら数年で高確率で剥がれます。
そのため、モニエル瓦を塗装する場合は、細心の注意と適切な塗装仕様による工事が絶対条件です。
モニエル瓦専用の下塗り材
高圧洗浄を丁寧に行いスラリー層をできうる限り除去し乾燥後にまずこのモニエル瓦専用下塗りアステックペイント社製「モニエルパワープライマー」をたっぷりとモニエル瓦に塗装します。
モニエルパワープライマー塗装乾燥後に必ずしなければいけない事!!
モニエルパワープライマー塗装後の翌日、次の工程に進む前に養生テープによる密着試験を行います。
テープに注目してください!!
写真の様にテープに何も引っ付かなければOKなんです!!ですがもし引っ張ってテープに付着するようならスラリー層を下塗りで抑えきれてないことになるので再度モニエルパワープライマーを塗装しないといけません。ここがモニエル瓦塗装成功のキーポイントといえるでしょう。
ここからが通常工程となります。
遮熱用の下塗り材「サーモテックシーラー」です。塗布量厳守で手塗りで丁寧に塗ることで塗料本来の性能をいかんなく発揮することが出来ます!!モニエル瓦の場合は化粧スレートなどと比べると塗布量が多くなります。